山形市の曹洞宗・光禅寺の石積みによる石塀の改修工事です。9月に無事に改修工事が完了し、全長48メートルに及ぶ光禅寺の正門側(北側)の玉石積み/乱積みによる石塀が新たに生まれ変わりました。
【 改修工事前 Before 】-正門北側・玉石積み
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【 改修工事後 After 】-正門北側・玉石積み
長い歳月を経ることによって徐々に石塀全体に傾きが起きていたため、正門側(北側)の玉石積みの石塀と、乱積み石による石塀を一度全て解体。基礎工事と共 に全体の傾きを直したうえで、再度石塀の石積み工事が進めらていきました。石塀裏側も、強度アップのためにコンクリートの擁壁による土留めが施されてい ます。
【 改修工事前 Before 】-正門隣り・乱積み
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【 改修工事後 After 】-正門隣り・乱積み
【 改修工事前 Before 】-正門・石積み裏側
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【 改修工事後 After 】-正門・石積み裏側
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◆ 石積み改修工事過程(抜粋) *クリックすると写真拡大します
1) 石塀の石、一つひとつに番号付けていく
全長48メートルある石塀をA・B・Cの3つのブロックにわけ、ブロック毎に玉石に番号を付けていきます。再度積み直す際、石を積む順番や向きが変わってしまえば上手く納まらなくなってしまいます。番号付けから解体に至るまでの作業も、細心の注意を払って行われました。
2) 石塀の解体工事
重機で解体する際、玉石を傷つけないように慎重に解体作業が進められていきました。石塀から外された玉石は、A・B・Cブロックごとに安全柵で囲った置き場へと並べられました。
3) 全体の傾きを修正したうえで再度石積み施工
裏側にコンクリート土留めが設置され、乱積み石塀の根石が積まれていく
玉石積みの石塀も根石が積まれ、Aブロックから番号順に玉石が積まれていく
道路に面した場所での工事のため、バリケードを設置して安全面を考慮。
乱積み/玉石積みが共に完了し、最後は目地処理の仕上げとなる間詰め作業
どんなに大きなものでも、最後に必要になってくるのは職人さん達の「人」の手による作業。猛暑が続いた今年の夏でしたが無事に工事完了いたしました。大変お疲れ様でした。
◎ 山形市 曹洞宗光禅寺 ⇒ 地図