今回紹介するのは、山形県立山形西高等学校の正門改修工事
です(施工:ナイガイ工事部)。この正門のデザインは、「山形
カロッツェリア研究会」の代表を務める奥山清行氏によるものです。
正門門柱のデザインプランとして提案して頂いたのは、
①歴史と伝統の女子校という景観品質を醸し出す為、また
正面全景景観の統一感を形成するために、鋳物フェンスと
同タイプを組み合わせたデザインとした
②フェンス壁面と素材を統一的景観を形成するために、
素材に荒膚の石材を用いた
という2点。何より一番に目を引くのは校舎を囲う塀と同様に、門柱上部に
取り付けられた独特のフォルムを持つ鋳物製のフェンスです。
門柱は御影石で作られており、既存の壁にある左官の”くし引き仕上げ”と
統一された景観を形成するために、通常のスクラッチ仕上げとは異なる
『手加工+バーナー加工による特殊スクラッチ仕上げ』 が表面に施されています。
( ↓ 既存の壁の表面には、左官の”くし引き仕上げ”が施されています)
( ↓ 今回製作した御影石の門柱 表面は特殊スクラッチ仕上げ)
◆改修工事前の様子
◆改修工事後の様子
正門の正面にあった植栽を撤去し、壁面仕上げと門柱デザインに統一感を
持たせることで、開放的な空間が形成されています。
◆工事過程の様子
植栽を撤去した跡に、新たに壁と門柱を設けるための基礎工事
鋳物フェンス、門柱との統一感を出すために既存の壁にも補修を行う
門柱を固定するためにパイル(トラックの荷台にあるパイプ状のもの)を打ち込む
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