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今回ご紹介するのは、新潟県胎内市に建立された『県営ほ場整備事業-近江新地区 竣工記念碑』です。
自然石玉石の皮肌を活かすことで、周囲の景観にマッチしたデザイン性の高い記念碑となっています。
〔設計/施工:新潟県胎内市 (有)小野石材 様〕
(1)記念碑のイメージスケッチ図
竣工記念碑のデザイン設計・施工は、(有)小野石材 代表取締役の小野和栄氏によるもの。下記は小野社長の手書きによるイメージスケッチ図(原本)です。
竣工記念碑イメージスケッチ図 【 上面図 】↓
(2)材料となる原石の選別/墨付け
イメージスケッチ図をもとに原石を選別。複数の候補の中から、デザインに合った「大きさ」・「形」のものを”加工後の形を想像しながら”選りすぐり、墨付けしていきます。
主碑(イメージスケッチ図の右側)となる原石の墨付け作業 ↓
副碑となる原石の墨付け作業 ↓
(3)記念碑の加工(切削・研磨)
【 主碑 の切削工程 】 ↓
【 主碑台座の切削工程 】 ↓
【 副碑 の切削/研磨工程 】 ↓
(4)完成 『県営ほ場整備事業-近江新地区 竣工記念碑』
〔 2010年4月16日(金)撮影 〕
◎ 竣工記念碑( 主碑 )
大地に根付き/歴史を刻む 自然石が持つ独特の緩やかなフォルムを活かした主碑です。バランス良く配置された文字(新潟県知事-泉田裕彦氏による書)が、その確かな存在感を一層引き立ててくれます。
◎ 竣工記念碑( 副碑 )
大胆なカットを入れることで、整然としながらもゴツゴツとした石の風合いが表現された副碑。デザインのスケッチを繰り返し全体をイメージしていく中で、細部にまで配慮が行き届いた”こだわり”の意匠が感じられます。
◆ 新潟県胎内市 (有)小野石材 ⇒ 地図