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伊達冠石(だてかんむりいし)の物語[山田石材計画㈱ 訪問]

  naigai-st   12月 11, 2006   ナイガイNEWS   1 Comment

2006年12月8日(金)、宮城県 丸森町の山田石材計画㈱さんにお邪魔してきました。

山田石材計画㈱さんは、彫刻家イサム・ノグチが自らの作品の素材として選んだ

ことで有名な”伊達冠石(だてかんむりいし)”を大蔵山から採石している

石屋さんです。今回は、お邪魔した際に伺ったお話を元に、伊達冠石の魅力に

ついて紹介したいと思います。

[ 伊達冠石の特徴について ]

代表的な5つの特徴

①宮城県産出の両輝石安山岩。同様の石材の産出は世界中でここ(大蔵山)だけ

②丸玉から角張ったものまで、様々な表情を持った自然石の形状で産出する

③艶やかな内面には、微妙な文様があり独特の趣がある

④鉄褐色の色合いを内包し、時と共に味わいを増していく

⑤イサム・ノグチをはじめとして、多くの造形家を魅了している石材

(かつてイサム・ノグチが大蔵山の丁場を訪れ、作品を作るために石を採った

箇所は、いまだに そのままの状態に残してあるとのこと。それは

イサム・ノグチへの敬意を表してのことなのだそうです。)

まず、こちら↓が丁場の写真です。
伊達冠石の物語01

上記の②でいわれているような、自然石の形状というのが分かっていただける

かと思います。角の丸いものだけでなく、下記のように角張ったものもあります。

伊達冠石の物語02

採石されたばかりの伊達冠石の外面には泥が付着しています。この独特の

泥は経年して乾燥すると剥がれ落ち、全体に赤味を帯びた面となります。

時間と共にまた違った表情を見せるのだそうです。 

伊達冠石の物語03

※写真:手前 右側にあるのが採石したばかりの伊達冠石の外面(泥付き)

:左奥にあるのが採石して時間が経った外面(泥なし)。

この泥は、伊達冠石の独特の風合いを保つのに大切なものであるため、採石時は

周囲の泥を損なわないように、静かに慎重に採石するのだといいます。

泥を削ると下記写真のようになります。泥を削っただけで まだ磨かれて

いない状態です。

伊達冠石の物語04

これに研磨を加えることで、こちら↓のように艶を帯びた面となります。

伊達冠石の物語05

上記の写真は山田石材計画オリジナルの「新タイプ自然デザイン型墓石」です。

採石された時の自然の形を、そのままに生かして墓石にしたもので、同じデザイン

は2つとない”全てオリジナルの形<デザイン>”の墓石です。素朴な温かみを

感じることができます。お問い合わせ先は →コチラです。

艶のある鉄褐色の面は、太陽の紫外線を受けて色合いが変化してくるのも特徴です。

石工職人さん曰く「トロっ」としてきて、より艶が出てくるのだそうです。

そして、下記が「トロっ」の写真です。

伊達冠石の物語06

※どちらも伊達冠石ですが、左側は昭和66年に採石されたもので より「トロっ」と

した艶が出ています。右側は平成16年に採石されたものです。

伊達冠石が時間と共に風化ではなく、”進化する石”といわれる所以は

ここにあるようです。

[ 大蔵山の緑化活動 ]

伊達冠石の物語07

上の写真は大蔵山の写真です。この場所はかつて、伊達冠石が採石されていた

丁場の跡地なのだそうです。採石が終わった丁場は、大抵そのままになり

危険なため、誰も近寄れない場所になってしまうことが多いのが現状です。

そこで山田石材計画さんでは、採石の終わった丁場については、地中深くに

掘られた穴を再び埋め直して整備し、木を植えて緑化させているのだといいます。

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「石材で商売をする時、大抵 良いものから使い切ってしまうため商売が終わった

後というのは、非常に悲惨な状態になってしまう場合が少なくありません。

そうならないために、使った場所は元に戻す、山に返すべきだと考えています。

伊達冠石に関しては、本当に大きくて形の良いものはできるだけ商品として出荷

せず、山に埋め戻すようにしています。そうしないと山が駄目になってしまい

結局、何も生み出せない場所を作ることになってしまうからです。」

【山田石材計画㈱ 代表取締役社長 山田政博 氏】

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この緑化活動によって、大蔵山の丁場跡地は地域の人々に観光地

(花見や天体観測に訪れる人が多い)として親しまれているのだといいます。

伊達冠石の物語08

最後は、今年5月に完成した山田石材計画㈱ 新事務所の写真です。玄関前の

エントランスや床、壁面などに伊達冠石が豊富に使われています。山田社長 曰く

「この場所を拠点として、伊達冠石が持つ物語をもっと多くの人達に伝えて

いきたい」との思いから作ったのだと言います。

建物の形は真上から見ると十字型になっています。建物を囲む四方には庭スペース

があり、今後はここに伊達冠石を使った作品を展示し、春夏秋冬の四季を表す

庭にしていく予定とのことでした。

山田石材計画 株式会社 ホームページ⇒ http://www.datekan.com/
〔 現:大蔵山スタジオ株式会社 〕

One Comment

  1. 秋宗 功二 Says: 2017年7月20日 2:31 PM Reply

    今日は、 昨年6月に、FAXで 見積もり問い合わせ
    させていただきました、秋宗庭園 の秋宗功二です。

    突然ですが、7月、22日 23日に仙台観光に 行く事になり
    22日 23日どちらかに 大蔵山スタジオに見学に寄せて頂きたいのですが、営業されていますか?
    東北は初めてですのでレンタカーで周りたいと考えています、空港からの時間と、もし営業されていれば時間など
    お知らせください。

    よろしくお願いします。

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