モニュメントを思わせる球体の石塔が特徴の、小関家様-デザイン墓。どこにもないような、”オリジナル”にこだわった施主様の想いと、その想いに応えるための工夫が散りばめられたお墓です。〔設計/施工:山形市 (有)ムラタ企画 様〕
お墓の設計・デザインを手掛けたのは、(有)ムラタ企画代表取締役社長 村田金司氏。黒御影石の他、グレー系御影石など計3種類の御影石が使われています。
中央に置かれたシンボリックな球体の石塔と、受け皿となる台、そして花立や香炉など、全体のバランスを見ながら、それぞれ大きさや形について、施主様と入念に打ち合わせを重ねながら仕上げられていきました。さらに花立(花瓶)、香炉なども角がなく、石塔と同じように曲線を生かしたデザインに統一されています。
球体の石塔には「欒(らん)」の文字が彫られています。”欒”は家族との団欒(だんらん)をイメージさせる文字です。すべての家族の想いがここに集まり、ほどけることなく在り続けるようなイメージを感じさせてくれるデザイン墓です。
また、外柵にも様々な工夫が施されています。
道具などをしまっておくのに便利な収納箱を内臓した親柱(写真:左)。無駄な空白を残さずに戒名を彫れるようにデザインされた墓誌(写真:右)。現場で戒名を追加彫りしやすいように、墓誌の表面は垂直ではなく若干傾斜がつけられています。
親柱には「小関家」と彫られた御影石のプレートがはめ込まれています。浮かし彫りした後で、さらに文字の縁を彫ることで、文字がより立体的に見えるように工夫されています。
「お墓は長く残るもの。引き渡した直後だけではなく、その後のことも考えて仕事することを心掛けています」と語る村田社長。考えられる限りで、すみずみまで考えて工夫してあげることで、はじめて施主様から「ありがとう」という言葉をいただけるのかもしれません。
◎山形市元木 (有)ムラタ企画ホームページ ⇒ こちら