9月14日(火)、安慶山 等栄寺(山形市村木沢)の本堂にて『草木塔を学ぶ公開講座』が開催されました。この公開講座は、山形県内の石材店で組織する墓地景観創造研究会(以下:墓地研=ぼちけん)の主催で、今年度の事業計画の中心でもある”草木塔”について、会員に限らず、より多くの人にも知ってもらいたいとの目的で開催されたものです。
講師は元山形大学学長の仙道富士郎氏。「草や木の命をもいとおしむ心を求めて」という演題で、これまで草木塔が建てられてきた背景や、山形大学との<草木塔ネットワーク>プロジェクト、そしてJAICAの国際活動を通じてパラグアイに建てられた草木塔についてなど、たくさん写真や映像を交えて講演が行われました。公開講座には寺院の檀家様や地域住民の方々をはじめ多く人々が駆けつけ、仙道先生のお話に耳を傾けていました。
墓地研では社会貢献活動の一環として、今年度より県内の小中学校に草木塔を寄贈する事業を開始しています。子供達に、自然の恵みに感謝する心を知ってもらうための『愛の事業』として、継続的に実施されます。
~~ 草木塔 ~~
草や木の命をもいとおしんで建立された石碑で、江戸時代中期から主に山形の最上川流域に建てられてきたものです。国内に160基以上の存在が確認されており、その約9割は山形県内に分布。特に、置賜地方に集中して存在する独特の石造物文化遺産です。
*出典:山形大学ホームページ「やまがた草木塔ネットワーク」が書籍を2点出版しました」(最終アクセス:2010.9.16)
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