昨年の11月14日(いい石の日)に、宮城県丸森町大蔵山(伊達冠石丁場)にオープンした日石展(日本石塔展覧会)において、第二回目となる展覧会が開催されます。
*写真は昨年(2010年)、11月14日のオープン日の様子…Blog「大蔵山の四季」より
テーマは「鎮魂・東日本大震災 石塔・石仏展覧会」ということで、慰霊や追悼の場にふさわしい石造物が対象(石塔に限定せず、石仏も可)。出展作品は11月の展覧会で審査され、その後、震災一周忌に向けて岩手・宮城・福島の被災地へと設置される予定です。そのため、設置協力者として協力していただける地元の石材店様も募集中とのこと。
*出展作品の審査会は延期され、翌年(2012年)の7月に開催されました -2012.8追記
7月21日、山田石材計画㈱ 山田社長が来社され、このたびの日石展の趣旨についてお話を伺いました。弊社千歳栄相談役も、第二回 日石展の応援・賛同人として協力させていただくことになりました。
全国から石工職人の想いと技術が結集する日石展。復興への祈りを東北の被災地へと届けるために、そして気持ちが込められた作品の一つ一つが、被災された人々にとって1日でも早い心の安らぎに繋がることを願っております。
第二回 日石展(日本石塔展覧会)に関するお問い合わせは下記まで
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山田石材計画株式会社
TEL:0224-75-2105 begin_of_the_skype_highlighting 0224-75-2105 無料 end_of_the_skype_highlighting
URL:http://www.datekan.com/index.html
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*2011年8月2日 追記/山田石材計画㈱・伊達冠石丁場、日石展会場 訪問
宮城県丸森町、大蔵山より産出される伊達冠石。その採石元である山田石材計画㈱さんでは、採石場の跡地を緑化整備することで「山に命を返す」活動を続けています(⇒ 以前に紹介した記事 )。地域住民の方々に親しんでいただくための公園や石舞台を造り、さらに、彫刻家達が集う”創作の場”とするために大蔵山に新しい命を吹き込んでいます。 採石場跡地の一角には、コンサートや講演会も開催できる山堂や、石材関連の貴重な蔵書が保管されている書庫なども建てられています。
【 丁場(採石場)跡地 】
採石場跡地に建てられた山堂。屋根は音響をより良くするためにピラミッド型に設計されており、瓦の代わりに地元で産出されたスレート板(粘板岩)が使われています。
山堂内の中央に鎮座する伊達冠石の巨石。伊達冠石の他、地元産の木材もふんだんに使われている山堂。 ↓ 内部壁は地元の左官職人さんの手で仕上げられた土壁です。
石材や宗教関連の貴重な蔵書が保管されている書庫。工場の若手職人が、この中の本から日々石材について学び、仕事に活かされているそうです。
【 日石展(日本石材展覧会)会場 】
会場入り口の前には、来場者を出迎える伊達冠石の合掌石があります。
日石展会場への入り口は、罪・穢れを取り除くとされる”茅の輪くぐり”。
…”茅の輪くぐり”って何??(神明社:茅の輪について) → コチラ
【 大蔵山 伊達冠石の丁場 】
岩盤の深い層より、柱状節理の形で産出される原石。
伊達冠石は、産出される場所や地層によって、サイズや表面の泥の付き方も異なるとのこと。掘り出された原石は形・サイズごとに分けられ、水分を抜くために乾燥されています。
採石場を見下ろすことができる高台の一番奥で、現在制作中の現代イワクラ(磐座)。高さ5メートルに及ぶ巨大な「神の石」が設置されています。また新たな大蔵山の風景として、命が吹き込まれようとしています。