前回に続き、[ウェディング用ウェルカムボード]の加工の様子を紹介いたします。
このウェルカムボードは、今年度の産学協同企画の第1回プレゼンテーションにて
東北芸術工科大学大学院の川瀬さんより、提案頂いた商品アイデア([樹脂+石]を
使ったアイデア])のサンプルとして作製したものでした。
さて、その前にウェルカムボードとは、一体どんなものなのでしょう?
簡単に説明すると、ウェルカムボードとは 結婚式の会場の入り口に置かれるもので、
これは結婚した二人から来場された方々へ向けての「来てくれてありがとう」という
”お礼の意味を持った飾り”とでも言えばいいのでしょうか。
代表的なものは、額縁などに入れられたA4版~B4版くらいのサイズのものですが、
その素材や、形、サイズなどは実に様々なようです。
ただ、共通しているのは 表面に『happy wedding』や『welcome』といった文字、
そして結婚する二人の名前が刻まれていることです。そこに加えて、二人の似顔絵や
写真が載った手作りのものや、または たくさんの花で彩られた豪華なものなど、
ウェルカムボードとは、結婚する二人の個性が垣間見れるものでもあります。
つまり逆を言えば、ウェルカムボードとは”結婚する二人のイメージに
合ったもの”が、一番ふさわしい ということが言えるようです。
前置きが長くなりましたが、そのウェルカムボード加工の様子を前回に引き続き
紹介いたします。今回は樹脂硬化後から完成までの様子です。
5.樹脂を流し込む
貫通させた文字にエポキシ樹脂(クリスタルレジン)を流し込んでいきます。
埃などが掛からないように箱を被せて硬化させていきます。
6.文字にサンドブラスト加工+色入れ
約36時間後、硬化が完了したため文字正面を蓋していたゴムを剥がしていきます。
次に、強力な圧力と一緒に砂を吹き付けていく サンドブラスト加工を施します。
機械を使って文字表面に施します。↓
最後に”WELCOME”の文字の下部に彫られた名前には、見えやすいように
スプレーで色を付けます。↓
□ 完成 □
内側に電球を入れると、下記写真のように内側から透ける 柔らかい光の文字が
周囲を照らすウェルカムボードとなりました。
次回は、実際に式で使った際の様子について紹介いたします。