石工事事例紹介 第5回は、山形県天童市の天童ホテル ANGELINA
(アンジェリーナ)です。〔施工:ナイガイ工事部〕
《全体写真》
このたび アンジェリーナでは、チャペルに隣接された結婚式場を大幅に
リニューアル。最も注目すべきはパルテノン神殿をイメージした
6本×2列=計12本のエンタシス(※)の丸柱です。
《写真:エンタシスの丸柱》
※エンタシス・・・[意味] 円柱につけられた微妙なふくらみ。建物に視覚的な
安定感を与えるためのもの。ギリシャ・ローマ・
ルネサンス建築の外部の柱に用いられた。日本では、
法隆寺金堂の柱などにみられる。”胴張り”とも呼ばれる。
■丸柱の施工
《写真:丸柱の施工過程の様子》
上記の写真は、丸柱の施工過程の様子を写したものです。丸柱は、
それぞれ8つのパーツに分かれています。(写真-①) そこで、丸柱の
施工では、柱1本当たり 職人が4人掛かり(クレーン操縦者も含めると5人)
で行われていました。(写真-②)
《写真-①》
《写真-②》
■丸柱の製作
微妙なふくらみを持つエンタシスの円柱ですが、実は”1本もの”で
製作されています。(写真-③)下記の写真のように、旋盤の機械
(写真-④、⑤)に設置し、回転させていくことで、微妙な曲線を
加工していきます。(写真-⑥)
《写真-③》
《写真-④》
《写真-⑤》
《写真-⑥》
■外壁・窓枠の石張り
建物の外壁や窓枠に至るまで石張りが施されています。(写真-⑦)
高級感のある佇まいは、見るものを引きつけます。また建物の
周囲の床は、ピンコロ石を使った石張りが施されています。
《写真-⑦》
■大理石を使った屋内の石張り
さらに、建物内部は床・天井・柱と ほぼ全て大理石による石張りが施され、
絢爛豪華な式場を より一層のものへと演出しています。(写真-⑧)
《写真-⑧》
緑の迎賓館 アンジェリーナでは、常時 見学・相談を承り中とのこと。
この機会に 新たに生まれ変わったアンジェリーナへ、是非 足を
運んでみてはいかがでしょうか。
天童ホテル 緑の迎賓館 アンジェリーナ
URL:http://www.gh-angelina.net/