今回は、昨年(2007年)の12月にナイガイ工事部でお仕事させて頂いた
山形県立山形西高等学校裏門の石工事について紹介いたします。
(設計・施工:ナイガイ工事部)
■完成後の様子
通用門(裏門)の門柱は以前より使われていた凝灰岩で作られた門柱で、
今回は傾きなどの補修工事を行いました。石材独特の味わいが感じられます。
また、車用アプローチと自転車用の歩道の石張りには、山形県南陽でかつて採掘
されていた中川石が使われています。この中川石は学校に建てられていた石蔵を
解体して活用したものなのですが、実は「大変、由緒ある石=明治30年、旧山形城跡
に誕生したとされる山形歩兵32連隊(霞城連隊)で使われていた石」なのです。
その「文化と資源を残し、有効活用する」といった目的の元、山形県立西高等学校
の方々の意向により、見事に通用門(裏門)のアプローチとして活用されています。
石材の風合いを生かしながら、有機的に描かれた曲線と模様(石の配列)、そして
ベンチや花壇石の修理工事は学校の方々にも大変喜んで頂くことができました。